百と卍
© Sakura Sawa
  • 長崎県美術館
  • 長崎県庁舎
  • マンガ

百と卍

紗久楽 さわ
© Sakura Sawa
第22回マンガ部門優秀賞[マンガ]
展⽰場所:長崎県美術館1F情報コーナー、長崎県庁舎8F展望室

作品概要

江戸・幕末に実在した歌舞伎役者と演劇史をモデルにした『かぶき伊左』など、江戸時代を舞台にした作品を手掛けてきた作者が、初めて男性同士の恋愛を題材としたボーイズラブ(BL)に挑み、文政末期の男色を描いた。江戸時代に茶屋などで客を相手に男色を売った男娼(陰間)上がりで、手習所で下男奉公する天真爛漫な百樹と、祭りや見世物小屋での笛吹きを生業とする伊達男卍(万次)。2人はある雨の日に出会って以来、義兄弟の契りを交わし、浅草の古い長屋に暮らしている。物語を通して、彼らの親密な関係が、かわいらしさのあるコミカルな表現を交えつつ、筆を思わせる柔らかくシャープな線で艶っぽく描かれる。2人の暮らしぶりが江戸時代の史実に基づいているのはもちろん、性表現には当時の春画風俗を多く取り入れた。男性同士の恋愛模様を、江戸のエッセンスを詰め込みつつ、卓越した画力と詳細な歴史考証をもって描いた、異色のBL作品。

  • 第22回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門受賞作品